松山の方より相続に関するご相談
2025年12月02日
Q:寝たきりの父がもう長くはない事を告げられました。亡くなった後は多忙だと聞いているので、相続の事について予め司法書士の先生に伺いたい。(松山)
私は松山在住の50代です。現在はほぼ寝たきりの父の介護に追われる日々ですが、もう長くはない事を医師からも言われています。死後は悲しむ間もないくらいあわただしい事を友人や知人から知っているので、今から相続の流れについて伺って、少しでも知識を付けておきたいです。父は不動産や有価証券も持っているようですが、お恥ずかしながら私の相続に関する知識は皆無です。お葬式については、同じ松山の知人から教えてもらい何とかなりそうです。相続についての流れを聞いた上で、必要と感じましたら改めて面談などでじっくりお話を伺えればと思っております。(松山)
A:相続の基本的な流れについて、ご説明いたします。
松山相続遺言相談室までお問い合わせいただきましてありがとうございます。
ご相談者様のおっしゃる通り、大事なご家族がお亡くなりになってからは哀しむいとまが無いくらいに忙しいと感じる方は、数多くいらっしゃいます。事前に少しでも知識をつけておく事はとても大切です。ご逝去後の相続手続きに関する流れについて、引き続きご説明いたします。
相続手続きにおいて、お亡くなりになった方は「被相続人」と呼ばれます。そして、最初にご家族がやるべき事は遺言書の有無確認です。民法において、遺言書の内容が法定相続よりも優先される重要事項のため、遺品整理を行う際には遺言書を意識して探すように心がけて下さい。そして、遺言書が遺されている場合にはその内容に従って相続手続きを行う事になります。
続いてご説明するのは遺言書がなかった場合の基本的な流れになります。
まずは相続人の調査を行います。相続人を確定させるために被相続人の出生~死亡までの全戸籍を収集して、その際に相続人の戸籍謄本も併せて取り寄せてます。
次に行うのは、被相続人が生前に所有していた全ての財産調査です。財産が一目で分かるように相続財産目録を作成しましょう。ここで言う財産というのは、現金や貯金、不動産といったプラスになる財産だけでなく、借金や住宅ローン、その他支払いの必要な債務といった引き継ぐ相続人にとってはマイナスにはらたく財産も含まれるため、慎重な調査が必要です。相続財産目録の作成のために、銀行の通帳や不動産の登記事項証明書(不動産が有る方)、固定資産税の納税通知書、その他財産に関する全ての書類を集めましょう。
相続人と相続財産が確定したら、次に行うべきは相続方法の決定です。財産状況などにより相続放棄や限定承認を希望する場合には「自己のために相続が発生したことを知った日(通常は被相続人の死亡日)から3ヶ月以内」という、決して余裕があるとは言えない申述の期限が設けられています。少しでもお早めに検討して判断するようにいたしましょう。
次に全ての相続人で遺産分割の方法を話し合う遺産分割協議を行います。その中で決まった内容は「遺産分割協議書」として書面に書き残し、そこに相続人全員で署名と捺印を行います。遺産分割協議書は相続した不動産の名義変更、銀行口座の解約を行う際に使用します。
続いて、遺産分割協議の決定に従い相続人が不動産などの名義をご自身の名前に名義変更を行う手続きを行います。
以上、基本的な流れをご説明しましたが相続手続きは複雑で難しい手続きです。想定外の事から手続きが停滞することも少なくありません。少しでもご不安やご不明点があれば相続の専門家にぜひお気軽にご相談ください。
松山相続遺言相談室では、松山の皆様から相続手続きに関するご相談を数多くいただいております。相続手続きは頻繁に行うようなことではないにも関わらずその内容は複雑で、大きなストレスに感じる方が多くいらっしゃると思います。松山相続遺言相談室では初回の無料相談を承っておりますのでぜひお気軽にご活用ください。松山で相続のプロをお探しの皆様のお気軽なお問合せを、松山相続遺言相談室の所員一同お待ちしております。
「生前対策まるわかりBOOK」に愛媛・松山の専門家として紹介されました

当相談室の代表 司法書士・行政書士 西森が「生前対策まるわかりBOOK」に愛媛・松山の専門家として紹介されました。




